融資額が大幅減
社団法人日本クレジット協会(JCA)のクレジットカード動態調査によると、平成22年12月分のキャッシング融資額の集計値は、117,740百万円で、前月比では22.6%、前年同月比では52.6%減となっています。
このキャッシング集計値の比率は、平成18年8月以降から53ヵ月連続で前年同月比が減少し続けています。これらは、平成22年6月に完全施行となった改正貸金業法で導入された総量規制やグレーゾーン金利廃止の影響が大きいとみられています。
一方、日本貸金業協会貸金業界の月次統計資料では、平成22年12月度の消費者向無担保貸し付けの月間貸付額は1911億円、前年同月比で51.3%減、業態別では消費者金融業態で47.4%減、クレジット業態等で52.5%減と、平成22年6月から大幅な減少という結果を公表しました。
自己破産の原因となる多重債務者の救済などを目的とした改正貸金業法施行が、想像以上の貸金業界の市場縮小を招いているようです。
【2011年3月22日】